名字の言ブログ

聖教新聞の名字の言を毎日載せていきます。

名字の言 「日本を今一度せんたくいたし申候」

動乱の幕末を駆けた坂本龍馬。その桁外れの発想や闊達な行動力などの人間性は、現存する手紙からも想像できる。姉の乙女に宛てた私信にある「日本を今一度せんたくいたし申候」との有名な文も、その一つであろう▼“一国を丸ごと、きれいに洗ってしまおう”とは夢のような話だ。だが、龍馬の言葉となれば単なる夢物語ではなく、身命を賭してでも実現する覚悟を行間に見る思いがする。こうした“本気の夢”の大きさは、それを描く“人間の心”の大きさを表している▼かつて、池田先生は創価学園生から質問された。「先生の夢は何ですか?」。先生は「戸田先生の夢を実現することです」と答えた。後に先生は、この出来事を述懐しつつ、恩師である戸田先生の夢はどれも大きかったこと、そして、その全てをかなえたことをつづった▼さらに、今、夢の実現に挑戦する未来部の友にエールを送り続ける理由をこう述べた。「みなさんの勝利もまた、私の夢だからです」と▼他者の幸福に尽くした分、自身の境涯は広がっていく。今月16日に未来部躍進月間が始まる(8月31日まで)。心に大きな夢を描き、努力を重ねる後継の友を最大限に励ましたい。共々に一歩前進の成長を刻む夏とするために。(城)